ファクトチェックと党派性

そろそろはてブやる気なくなってきたのでアカウント消して、今度は心機一転触ったことないBlueskyでもやってみるかという気持ちでいるのだけど、
さいごにすこし気になったところを書いておきたい。あんまちゃんと書くやる気がないので証拠探し一切なしの印象論である。

京都市交通局「年収1,000万円のバス運転士は存在しません」に批判殺到。給与の低さ宣伝する理由とは?(篠原修司) - 個人 - Yahoo!ニュース

篠原さん一人で日本ファクトチェックセンターの100倍は価値がある。Googleは党派性の強すぎる日本ファクトチェックセンターではなく、篠原さんとかねとらぼとかリトマスとかネットロアをめぐる冒険とかを支援するべき。

2023/01/01 09:36
b.hatena.ne.jp

虚構新聞のエイプリルフール記事のブコメid:Shin-Fedorさんが参照していたブコメである。
私も「Googleハコモノつくるんでなくネットロアさんに投資しろ」みたいなコメントをsradあたりに書いた記憶があるので、
もちろんShin-Fedorさんに大筋で同意するのだが、気になるのは

党派性の強すぎる日本ファクトチェックセンター

もちろん日本ファクトチェックセンターは、あらゆるメディアの限界として偏ってはいるけれど、篠原さんに大きく負けるほど酷いわけではないのでは。
むしろ偏らないよう努力しているのは認めたいところである。

例えば、id:Shin-Fedorさんも問題視していた朝鮮人虐殺松野事件、これは間違いなく左派論点だけど、

shin-fedor.hatenablog.com 私は当時「ハフポストの記事は問題ある、日本ファクトチェックセンターのファクトチェックを見よう!」みたいな増田を書こうとしたんよね。
ハフポストの問題を論じようとしても日本政府の問題点のほうが大きくてうまく書けんわと断念したんだけど。

日本ファクトチェックセンターが「党派性が強すぎる」左派ならば、ハフポと同様に自民党政権への攻撃記事を書いたはずである。
さてどうなのか、比較しよう。

「誤り」と「不正確」で判定が結構違うことがわかるだろう。もちろんどちらも松野批判につながる内容ではあるけれど、ファクトチェック機関としては「誤り」と「不正確」の違いは重要だ。
どういう点で判断が分かれたのかと言うと……
そろそろめんどくなったので自分の目で確認してくれ! なにか質問があれば答えよう。

ついでに松野発言そのものについて2点述べると、
1. あれ松野初出の発言じゃなくて、これまでの国会答弁でも何度も出ているフレーズ。つまり従来からある政府公式見解。
2. 私なりに翻訳すると「日本国政府は、朝鮮人虐殺に対し、慰安婦問題における河野談話に相当する、公式見解を編纂していません。個々の資料については頑張って明言を避けます」


私が日本ファクトチェックセンターに感じる問題点は、
1. 動きが遅く拡散力が低いがために、現状デマを止めるという役割をあまり果たせていないようにみえること 2. 立ち上げ時にブランディングに失敗し、ネット民からの信頼を得られなかったこと。

この2つかな。特に2つ目の問題は、最初から「SNSフェクトチェック通信」とかそのレベルの名前にしときゃ、今ほど叩かれてなかっただろうになぁ。